「和風三番昇舞」弐ノ舞として登場した『CR春夏秋冬』。もともとこの機種は、同社の同名人気機種のリメイク版。しかし、単なるリメイクに終わらず、2008年にふさわしい内容に仕上げられている。
開発コンセプトは「進化と継承の融合」。中高年・女性そしてエンドユーザーをターゲットに作られた機種だ。
ゲーム性は、前作の演出をベースに神輿フラッシュ・大入りフラッシュの二大閃光がグレードアップし、新キャラクターのそよたんが可愛い。擬似連回数やステップアップが鍵となり、豊富な予告へと発展する。
そして、すべてのキャラクターや図柄のデザインは、デザイナー界の巨匠、世界の山本寛斎氏がプロデュースしている。その中でも業界初の試みが「白七図柄」だ。この図柄は、プレミアラウンド当たりなどで効果的に使われている。
スペックは全部で3種類。
★ライトミドルのMT 1/270 確変62% 50-100回時短
★ミドルタイプのFT 1/310 確変63% 100回時短
★遊パチタイプのGL 1/98 ST5回転+時短20回転
いずれも、初当たり確率が軽めでユーザーにとっては比較的優しい仕様。とくに、遊パチタイプのGLは前身機のスペックをそのまま受け継いでおり、打ち慣れたファンには非常に受け入れられやすいはずだ。
「あれから2年、これは今までの花満開ではない。目で、耳で、感じていたい。ずっと眺めていたい美しさを手に入れた・・・・それは史上最高の絢爛模様」と西陣のキャッチコピーも自信満々。三番昇舞の第壱弾として登場した『新・花満開』は、まさにそのコピーどおりの仕上り。新しく開発された筐体に搭載された桜役物は美麗。予告やリーチ演出に大活躍する。前作で好評だった散りつもりアクションや、花満リーチも健在。
メインキャラクターは勿論純和風美少女ほのかちゃん。今回は、妖艶なリアルタッチ以外にも、コミカルアニメのほのたんも登場し、ゲーム性を盛り上げている。
しかし、重要なのは美麗な演出だけではない。今回は他メーカーには見られない、ライトミドルスペックに注目したい。
★大当たり確率 1/270
★確変割合65%(2R確変18%)
★時短システム 通常大当たり後に 40 60 80 100 回の振り分け
甘い初当たり確率に高い確変率を両立させるために、時短システムを一工夫している。現行では、大当たり後一律100回時短という機種が多いが、『新・花満開』では、通常大当たり後のみ、時短が振り分けでつくシステム。打ち手の立場から考えてみれば、通常当たりでがっかり→でも時短のサービスがつくために、 →時短での引き戻し(連チャン)に期待 という思考回路で意外に楽しく打てるのではないだろうか。
また、前作で非常に好評だったのが、大当たりラウンド挿入歌。今回も、Clairが新しく書き下ろされた魅力的な2曲を華麗に歌いあげている。これもまた、『新・花満開』の魅力のひとつだろう。
基本ゲージも甘めで、ステージ性能や電チュー性能も優秀。甘いスペックに甘いゲージとくれば、是非積極的にねらっていきたい。